心・血管疾患

遺伝性拘束型心筋症

Hereditary Restrictive Cardiomyopathy

概要

心筋の拡張障害(拡張能障害)が主体で収縮能は比較的保たれる稀な心筋症。心室充満障害から心房拡大・心不全・不整脈・血栓塞栓症を来す。TNNI3・TNNT2・MYH7等の遺伝子変異による常染色体優性遺伝型がある。

主な症状

  • 労作時呼吸困難・易疲労感
  • 浮腫(下腿・腹水)
  • 起坐呼吸
  • 動悸・不整脈(心房細動)
  • 血栓塞栓症(脳梗塞等)
  • 小児発症例では急速な悪化

🔬原因・メカニズム

遺伝性:TNNI3・TNNT2・MYH7・MYL2・TPM1等のサルコメア遺伝子変異。その他:デスミン蓄積症・トロポニン異常等。続発性(アミロイドーシス・ヘモクロマトーシス・サルコイドーシス等)との鑑別が必要。

🩺診断方法

心エコー(両心房拡大・左室壁厚正常・拡張能障害)。心臓カテーテル(Square-root sign)。心臓MRI(心筋線維化評価)。遺伝子パネル検査。心筋生検(原因検索)。

💊治療法

利尿薬(うっ血改善)。抗凝固薬(心房細動・血栓予防)。β遮断薬(心拍数管理)。根本治療なし(原因が特定可能な場合は原因治療)。心臓移植(重症末期例)。

📈経過・予後

予後不良。特に小児発症例は急速に悪化し心臓移植が必要になることが多い。

🔬治験情報

この疾患の治験情報(ClinicalTrials.gov)
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