腎・泌尿器疾患

腎性ファンコニ症候群

Renal Fanconi Syndrome

概要

腎近位尿細管の多発性輸送機能障害により、グルコース・アミノ酸・リン酸・重炭酸・尿酸・低分子蛋白等が過剰に尿中へ排泄される症候群。多くの原因疾患(シスチン症・Wilson病・ロウ症候群・毒性物質等)の共通病態として現れる。

主な症状

  • 低リン血症・くる病/骨軟化症
  • 低カリウム血症
  • 代謝性アシドーシス(重炭酸喪失)
  • アミノ酸尿・糖尿(血糖正常)
  • 低尿酸血症
  • 多尿・脱水(原因疾患により異なる)

🔬原因・メカニズム

原発性:EHHADH・SLC34A1等の遺伝子変異。続発性:シスチン症(最多小児原因)・Wilson病・ガラクトース血症・糖原病・毒性物質(鉛・水銀・カドミウム)・薬剤(テノホビル・シスプラチン)・多発性骨髄腫。

🩺診断方法

尿中グルコース・アミノ酸・リン酸・重炭酸・低分子蛋白の測定(多発性障害の確認)。原因疾患の検索(シスチン症:白血球シスチン・眼科;Wilson病:銅代謝等)。

💊治療法

原因疾患の治療(シスチン症:シスタミン;Wilson病:キレート療法)。電解質補充(リン酸・カリウム・重炭酸)。ビタミンD(くる病治療)。

📈経過・予後

原因疾患の治療が可能であれば改善が期待できる。放置すると骨軟化症・成長障害・腎不全が進行する。

🔬治験情報

この疾患の治験情報(ClinicalTrials.gov)
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