血液疾患指定難病 第61

発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)

Paroxysmal Nocturnal Hemoglobinuria

概要

PIG-A遺伝子体細胞変異によりGPIアンカー欠損クローンが拡大し、補体による溶血性貧血・血栓症・造血障害をきたす後天性クローン性疾患。エクリズマブ等の補体阻害薬が予後を劇的に改善した。

主な症状

  • 溶血性貧血(疲労感・息切れ・黄疸)
  • 血栓症(門脈・腸間膜・肝静脈・脳静脈など非典型部位)
  • 血色素尿(朝の褐色〜赤色尿:PNH名称の由来)
  • 腎障害(慢性溶血による)
  • 腹痛・嚥下困難(平滑筋ジストニア:NOの消費)

🔬原因・メカニズム

造血幹細胞のPIG-A遺伝子体細胞変異によるGPIアンカー欠損。補体制御因子(CD55・CD59)を欠く血球が補体による溶血・血小板活性化を受ける。

🩺診断方法

フローサイトメトリー(GPI欠損血球の検出:FLAER法・CD59欠損確認)が確定診断。Ham試験は補助的。

💊治療法

エクリズマブ(抗C5抗体・2週毎皮下注)・ラブリズマブ(8週毎皮下注)による補体阻害で溶血・血栓を著明抑制。ダニコパン(経口D因子阻害薬)。同種造血幹細胞移植(根治)。

🔬治験情報

この疾患の治験情報(ClinicalTrials.gov)
ClinicalTrials.govから治験情報を取得中...

詳しい情報

難病情報センターで詳細を見る(厚生労働省委託)
注意:本サイトの情報は一般的な医療情報の提供を目的としています。記載内容は作成時点の情報に基づくものであり、最新の情報と異なる場合があります。診断・治療については必ず専門医にご相談ください。