代謝・遺伝疾患指定難病 第242

グリシン脳症(非ケトーシス性高グリシン血症)

Glycine Encephalopathy / Nonketotic Hyperglycinemia

概要

グリシン開裂系酵素の欠乏によりグリシンが脳脊髄液・血液に蓄積する先天性代謝異常症。新生児型は重篤で、重度の筋緊張低下・意識障害・難治性てんかんを呈する。グリシンがNMDA受容体を過剰刺激することで神経毒性を発揮する。

主な症状

  • 重度の筋緊張低下(新生児期)
  • 意識障害・無呼吸(新生児型)
  • 難治性てんかん(ヒプスアリスミア等)
  • 重度知的障害
  • 発達遅滞
  • 痙縮(進行期)

🔬原因・メカニズム

グリシン開裂系(GCS)の構成タンパク(P蛋白:GLDC・T蛋白:AMT・H蛋白:GCSH)をコードする遺伝子変異。常染色体劣性遺伝。グリシンのCSF/血漿比高値が特徴。

🩺診断方法

血漿・CSFグリシン測定(CSF/血漿比:正常<0.02、患者>0.08)。脳波(バーストサプレッション)。MRI(髄鞘形成不全)。遺伝子検査(GLDC・AMT等)。

💊治療法

ベンゾジアゼピン(NMDA受容体拮抗)・デキストロメトルファン。低グリシン食(効果限定的)。デキサメタゾン。根本治療なし。

📈経過・予後

新生児型は重篤。多くが重度知的障害・難治性てんかんを残す。生命予後は改善してきたが神経学的予後は依然不良。

🔬治験情報

この疾患の治験情報(ClinicalTrials.gov)
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