代謝・遺伝疾患

LCHAD欠乏症(長鎖3-ヒドロキシアシルCoA脱水素酵素欠乏症)

Long-chain 3-hydroxyacyl-CoA Dehydrogenase Deficiency

概要

長鎖脂肪酸β酸化の主要酵素であるLCHADの欠損による先天性代謝異常症。新生児〜乳幼児期に低ケトン性低血糖・心筋症・横紋筋融解症を発症し、進行性末梢神経障害・網膜色素変性を合併する。

主な症状

  • 低ケトン性低血糖
  • 心筋症(拡張型・肥大型)
  • 横紋筋融解症
  • 末梢神経障害(進行性)
  • 網膜色素変性・視力低下
  • 肝機能障害

🔬原因・メカニズム

HADHA遺伝子(ミトコンドリア三機能タンパク質αサブユニットをコード)の両アレル性病的バリアント。常染色体劣性遺伝。母親が保因者の場合、妊娠中にAFLP(急性妊娠脂肪肝)・HELLPを発症するリスクがある。

🩺診断方法

タンデムマス法でC16-OH・C18-OH・C18:1-OHアシルカルニチン上昇。尿中有機酸分析。HADHA遺伝子検査。酵素活性測定(線維芽細胞)。

💊治療法

長鎖脂肪制限・中鎖脂肪酸(MCT)補充食事療法が基本。L-カルニチン補充。空腹を避ける。網膜色素変性にはDHA補充が試みられる。

📈経過・予後

早期治療で代謝発作の予防は可能だが、末梢神経障害・網膜色素変性は進行性で予防困難。生命予後は改善しているが長期的な神経・視覚障害が課題。

🔬治験情報

この疾患の治験情報(ClinicalTrials.gov)
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