消化器疾患

先天性胆汁酸合成異常症

Congenital Bile Acid Synthesis Disorder

概要

胆汁酸合成経路の酵素欠乏による先天性代謝異常症。正常な胆汁酸が産生されず、肝毒性を有する中間代謝物が蓄積することで進行性肝疾患・神経障害を来す。新生児肝炎・慢性肝疾患の希少な原因となる。

主な症状

  • 新生児肝炎・黄疸(直接型)
  • 進行性胆汁うっ滞性肝疾患
  • 脂溶性ビタミン欠乏(A・D・E・K)
  • 神経障害(小脳失調・ニューロパチー:一部の型)
  • 成長障害
  • 低γGTP(GGT正常〜低値)

🔬原因・メカニズム

複数の酵素欠乏(3β-HSD・Δ4-3-oxosteroid 5β-reductase・AMACR・SCP2等)。それぞれ異なる遺伝子変異による常染色体劣性遺伝。コール酸・ケノデオキシコール酸が産生されず、異常胆汁酸が肝細胞障害を引き起こす。

🩺診断方法

尿中胆汁酸分析(FAB-MS:異常胆汁酸の同定)。血清胆汁酸(正常〜低値)。低GGTの胆汁うっ滞。遺伝子検査。肝生検(胆汁うっ滞・肝細胞障害)。

💊治療法

一次胆汁酸補充(コール酸:多くの型で有効)。脂溶性ビタミン補充。コール酸補充により肝機能が著明に改善する型が多い。肝移植(重症・コール酸無効例)。

📈経過・予後

早期診断・コール酸投与で良好な予後が期待できる型が多い。診断遅延例では進行性肝硬変・肝不全を来す。

🔬治験情報

この疾患の治験情報(ClinicalTrials.gov)
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